わたしはシーズーとチワワの二匹を飼っているのですが、
年齢がお姉ちゃんのほうの、シーズーの元気がありません。
以前本当に危ない状態を夜中助けてもらった恩のある、
神奈川の川崎の動物病院まで行って、
詳しく検査をしたのですが、
年齢が15歳ということもあり、
どこかが悪いということではなく、
寿命が近づいているというニュアンスで伝えられました。
お金がかかるけど、二人一緒にいるために、
タクシーで一時間半くらいかけて行ったのですが、
帰りは涙がとまりませんでした。
子供の頃、父がラブラドールを飼っていたのですが、
急に元気がなくなり、犬小屋から出てこなくなったことがありました。
私はそのときも怖くなって、まだ子供でしたので、
泣いてしまったのですが、父はまったく表情を変えずに、
「ここに色が見えるか? 悪さをしてるのはこいつだよ」
こう言って、お腹の箇所に手をあてて、数日で治してしまったことがあります。
どうやって治したのかを教えてくれたことがありますが、
やはり子供だったうえ、そもそも普通の人には難しい技術だと思いますし、
今でも理解ができません。
父が言ったのはこんな感じでした。
「命というものがあるね。犬も命をもって生きている。
命というものは永遠に衰えないけれど、
肉体と質料は、さまざまな原因から、衰えてしまう運命にある。
病気は衰えた質料の集まりだから、そこに、
命が永遠に、そして無限にもっているエネルギー、
つまり命そのものを手のひらの磁力の箇所に引きつけて、
衰えた質料の上に新しい命として置き換えるんだよ」
父の言葉そのままを覚えているわけではないので、
ちょっと違った言い方で曖昧になってしまってますが、
こんな感じでした(ちなみに父は無宗教者です)。
それを思い出して、わたしはこの数日、
時間が許すかぎりずっと、愛の思いを込めて、
エネルギーを手の中心に集めて、
色んな箇所に手を当てたり、大丈夫だよと声をかけたり、
撫で続けたりしてきました。
すると、気のせいかもしれませんが、
少しずつ元気になってきたようなのです。
水を飲みに行くこともできなかったのですが、
時々立ち上がって、ちゃんとトイレシーツで用をたし、
また水を飲んでわたしのところに帰ってくるようになりました。
父のまねごとが効いたのかは分かりませんが、
先ほどほっとして、心がだいぶ楽になりました。
と同時に、私にも、父と同様に、
治すという力があるんじゃないかと、
不遜ながらも希望を持ちました。
でも、父は言っていました。
「運命があり、運命の管理者がおり、
いわば彼の許す範囲でしか、
人であれ犬であれ治療することは許されていない。
何もかも治せるというわけではないんだよ。
また治療をする者のレベルによっても変わってくる。
治療者の色と、患者の色の違いも大きく影響を与える。
俺がいくらやっても治らないときは、
理解をもって諦めるときだ。
いいね、だから最悪の事態になっても、悲しまず、
今までありがとうという気持ちを込めて、
ただ抱きしめてあげなさい」
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